悔しかったけど、諦めがついた出来事。

今日は、とても悔しかったけれど、思ったよりもサッパリと諦めがついた出来事があったので、記録にとどめておこうと思います。

私が、ほぼ毎日通る道に、ある会社(以下、A社と言います。)があります。私は独立した頃から、この会社の前を通る度に「いつか、この会社の顧問になりたい!」と思っていました。想いは通じるもので、何人かの方が、A社の社長に私たちの事務所を勧めて下さったことで、今年のはじめ頃に、A社の社長から「新しい事業年度から、顧問になって欲しい」と申し入れがありました。念願かなった私はとても張り切って対応をしました。事務所の幹部にも、全力で対応するように指示をしました。契約前で報酬は頂けませんでしたが、質問や相談には事務所全体で全力で対応をしました。

しかし、新しい事業年度が始まり、顧問契約目前の今日、A社の経理担当の役員から、事務所のスタッフに「やはり、今までの税理士事務所にお願いすることにした。」と電話がありました。理由は、私たちの「対応が遅い」とのことでした。A社の社長が「急いで会いたい」と言われた今年の初め以降の私の記憶と、A社に対応したスタッフの記憶と渉外記録を調べましたが、私たちの対応が遅いという事実は思い当たりませんでした。急いで、A社の社長の携帯に電話をかけましたがつながりませんでした。

熱くなった頭をクールダウンして、しばらく考えてみました。すると、あんなに恋い焦がれていたのに、意外とサッパリと「ご縁がなかったんだな」と諦めがつきました。その理由は、次のようなことだと思います。

①「断り」の連絡があった後、A社に関わったスタッフのみんなが、「私の対応が悪かったのでしょうか?」と、とても謙虚に考えてくれたこと。また、A社に直接関わらなかったスタッフさえも、「私たちの何がいけなかったのか?」と真剣に考え、そして心配をしてくたこと。

②謙虚に考えてみても、「対応が遅い」とクレームになるような事実はないと思えること。

③A社は「断り」の連絡に際して、社長からは何もなく(携帯電話にかけても繋がらない)、経理担当の役員がスタッフに電話をかけてくるという、必ずしも誠実とは思えない対応であったこと。また、短いお付き合いの中でも同種の出来事があったこと。

オファーを頂いてから今日まで、私たちはベストを尽くせたと思いますし、急な「断り」という事件が起きた時の私たちのスタッフの対応や考え方も素晴らしかったと思います。今回の「断り」事件は、A社内での複雑な事情(経理担当役員の都合?)から起きたことであって、私たちに原因はなかったのではないか、とも思えます。ですから、契約ができなかったことはとても悔しいけれど、A社のことはサッパリと諦めがつきました。

今回の件に関わってくれたスタッフと、一緒に悩んでくれたスタッフのみんな、どうもありがとう。

また、新しい営業案件を探してきます。

以上