年賀状への申し添え書
私たちの会社の年賀状は、毎年、全社員の顔写真入りのものにしています。私は、時々、過去の年賀状をながめては、これまでの会社の成長過程を振り返って、懐かしんだりしています。
わが会社の年賀状のもう一つの特徴は、必ず、申し添えを記載することです。
学生の頃に、恩師が、「両面とも印刷の年賀状は、記憶に残らない」といわれた時に、それまでそうであった自分を反省し、それ以来、必ず一言申し添えをすることにしています。
わが社では700余枚の年賀状を出しますので、毎年、書き始める時には、「今年からやめようかな・・・」と弱気のムシが顔を出しますが、書き始めると、
「この人には、御礼が言いたかった」
「この人には、このことを言っておきたかった」
「この人には、最近会っていないので、年が明けたら会ってみよう」
等と、意外に書くべきことが多いのです。
すべて書き終えた時に達成感も清々しい思いです。
また、クライアントに対する年賀状には、担当者も必ず一言書くルールにしています。
担当者が書いたコメントを見ると、
「この担当者は、本当にクライントのことを考えてくれているのだな」
「この担当者は、クライアントの社長といつもこんな話をしているのだな」
「この担当者は、クライアントに可愛がってもらっているのだな」
等といったことがよくわかります。
また、記載箇所、記載内容からは、次に書く人やクライアントへの気配りの度合いもわかります。
今年も先日、700余枚の年賀状の申し添えを記載しました。
年末の忙しい時期に、すべての年賀状へ申し添えを記載することは、とても大変です。
しかし、前述のような素晴らしいことがあります。
今は、とても清々しい気持ちです。
これからも、この慣習を続けていきたいと思っています。