忘れられない詩

私は、小さな会社とは言え、経営者のハシクレですので、誰にも言えない悩みが多少はあります。

でも、今日、ある詩を読んで、私の悩みの薄さ、浅さ、軽さを痛感しました。

そして、涙が止まりませんでした。

15歳の重度脳性マヒの少年が、その短い生涯の中でたった一篇、命を絞るようにして書き残した詩です。

こめんなさいね おかあさん

こめんなさいね おかあさん

ぼくが生まれて ごめんなさい

ほくを背負う かあさんの

細いうなじに ぼくはいう

ぼくさえ 生まれなかったら

かあさんの しらがもなかったろうね

大きくなった このぼくを

背負って歩く 悲しさも

「かたわな子だね」とふりかえる

つめたい視線に 泣くことも

ぼくさえ 生まれなかったら

ありがとう おかあさん

ありがとう おかあさん

おかあさんが いるかぎり

ぼくは生きていくのです

脳性マヒを 生きていく

やさしさこそが 大切で

悲しさこそが 美しい

そんな 人の生き方を

教えてくれた おかあさん

あなたがそこに いるかぎり

藤尾秀昭著「心に響く小さな5つの物語」致知出版社

「第四話 人生のテーマ」より

私も、この少年のように、自分に与えられたテーマを、強く、そして後悔のないように果たしていきたいと思います。

ありがとう、「やっちゃん」!