学会での研究報告

今日(平成21年9月7日)、一橋大学で開催された日本原価計算研究学会の全国大会で研究報告をしました。私は、現在、名古屋大学大学院の博士課程に在学中で、実務家という立場ではなく、学生(研究者)という立場で報告をさせて頂きました。テーマは、「我が国の中小企業再生における管理会計導入の意義」です。今、まさに研究報告を終え、かがやき監査法人の東京事務所で今日の反省会を行っているところです。

報告の内容は、私たち稲垣会計が携わってきた中小企業の企業再生活動で、原価計算、予算管理、キャッシュ・フロー管理、月次決算の実質化などの管理会計のシステムの導入が非常に有意義であったことや、導入の促進要因や阻害要因などについてです。経理スタッフに限界のある中小企業では、こういった管理会計のシステムやツールの導入が非常に遅れています。これを、地元の信用金庫等の地域金融機関と一緒になって導入の支援をすることの意義や楽しさをお話ししてきたつもりです。

聞いていて下さった方々は、大学の著名な研究者がほとんどでしたが、それらの方々が非常に好意的で興味深く聞いて下さいました。また、好意的な質問や激励もいくつか頂きました。私は、「会計」という実学に関わっている以上、実務で役に立つことが重要であると考えています。今日の研究報告で、研究者の方にも一定の評価をしていただけたことは、私たち稲垣会計が、これまでやってきたことや現在も日々取り組んでいることが、間違っていなかったことの裏付けになったような気がしました。研究報告の準備など大変でしたが、このような学会で研究報告ができ、本当に良い機会を頂いたと思います。いろいろとご指導下さいました名古屋大学の木村教授、本当にありがとうございました。

さて、のども渇きましたので、反省会の続きは、曾我会計士と銀座で行いたいと思います。

以上