今こそ、「月次決算で黒字」を!

「月次決算で黒字」が、これほど重要視されることは、今までになかったのではないか、と思える出来事が続いています。今日は、「月次決算で黒字」計上することの重要性についてふれたいと思います。

そろそろ、平成20年秋のトヨタショック以来、初めての決算期を迎えた会社も多いと思います。その中には「会社設立以来、もっとも悪い業績だった」という会社も少なくないと思います。金融機関はその新しい決算書をもとに、会社の格付を行います。業績が悪い決算書に基づいて格付を行えば、当然に格付は下がります。金融機関は、格付のランクにより貸出条件を決めるというルールになっていますので、格付ランクの下がり方次第では、「金利を上げさせてくれ」とか、「新規の借入は難しい」ということにもなりかねません。特に、メガバンクでは、格付の決定には決算書の数値が大きく影響をしますので、この傾向は顕著に出るかも知れません。

しかし、金融機関も100年に1度のアクシデントで、長年のよいお付き合いをフイにするほど冷たくありません。私たちの会社の良いところを探してくれています。その際にとっても有効なものが「月次決算で黒字」です。「直前の決算は赤字でしたが、経営改善の結果、当期に入って、単月の月次決算では黒字に回復しました!」というアピールです。メガバンクの支店長も、地域金融機関の融資担当役員も、直近の月次決算が黒字かどうかをとても気にしています。新しい借入をする時や、借入の更新をする際に、従来だったら求められなかった月次決算の提出を求められているメースが続出しています。

私たちは初心に返って、月次決算を迅速かつ正確に作成し、その上で、月次決算が黒字になることに執着する必要があるのではないでしょうか?そして、メインバンクに、黒字の月次決算を報告しようではありませんか。今ほど、「月決算で黒字」が注目されている時代はありません。

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